私たちの身体は、心臓の働きによって血液が全身を巡ることで健康な状態を保っています。しかし、心臓の働きだけではスムーズな血液循環を維持するのは難しいため、足の筋肉がポンプの役割を担って足の指先に到着した血液を再び心臓へ戻す働きをしています。つまり、足の筋肉が硬直していたり疲労が溜まっていたりすると、筋肉のポンプ機能が効果的に働かず、血液の流れが滞ってしまうのです。このような働きから、足は「第二の心臓」とも呼ばれています。また、足には全体重がのしかかるため、知らず知らずのうちに疲労が溜まってコリ固まってしまうこともあります。その影響で、踏ん張る力が上手く働かずに身体のバランスを崩してしまいます。バランスが崩れた状態が続くと他の部位への負担が増えて、肩こりや腰痛を招く場合もあります。

足は第二の心臓としての役割の他にも、身体の不調を教えてくれるセンサーのような働きも持っています。全身にはたくさんのつぼ（反射区）があるのですが、その中でも足裏には様々な器官や内臓に関係している反射区が集中しています。親指が頭でかかとがお尻と考え、肺や胃、腸などの全身の臓器や器官を投影しています。身体のどこかに不調が生じていると、その臓器や器官に対応する足裏の部分が硬くなったり、押すと痛みを感じたりします。痛みの程度には個人差がありますが、足つぼを押して痛みを感じる場所は何らかの問題を抱えていると考えられるため、全身の健康チェックにも役立ちます。

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